ジャンル性における小説テクストー芥川龍之介の「歴史王朝物」の文章構成ー

doi:10.6205/jpllat.30.201112.13

機構典藏 > College of Foreign Languages and Literature > Graduate Institute & Department of Japanese > Journal Article > Item 987654321/70192

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Title:	ジャンル性における小説テクストー芥川龍之介の「歴史王朝物」の文章構成ー
Other Titles:	從芥川龍之介王朝歷史小說的文章結構論述類型性中小說本文的意義
Authors:	落合由治(Ochiai, Yu-ji)
Contributors:	淡江大學日本語文學系
Keywords:	小說文本;類型;語彙;指示對象;符碼;novel text;genre;vocabulary;external instruction object;sign
Date:	2011-12
Issue Date:	2013-04-17
Publisher:	台灣日本語文學會
Abstract:	社会的に広く用いられている文章のジャンルという概念は、明確な定義や分類基準がなく、研究で用いる場合には、慎重に扱う必要がある用語である。そこで本論文は、特にジャンル分類が作品の読みに影響する文学作品について、文章構成の類似度が高い芥川龍之介の「歴史王朝物」の代表作「羅生門」と「キリシタン物」の有名作「南京の基督」を分析のサンプノレに選んで文章構成の把握をおこない、それに基づいてどのような文章中の要素が「膝史t朝物」「キリシタン物」というような作品ジャンノレ決定に関わったと想定されるかを考察した。考察の結果、以下の点、が明らかになった。(1)「歴史王朝物」の「羅生門」と「キリシタン物」の「南京の基督」の文章構成はまったく同ーである。(2)「歴史王朝物」と「キリシタン物」という従来のジャンル決定の基準に成っていたのは、作品中の歴史、キリシタン、地域などに関わるジャンノレ付与語棄と、それが作る文脈の中で間有の意味を初めて持つ多義的語棄である。以上の結果から、従来は文章の指示する外的指示対象(世界)が文章ジャンノレを決めているように考えられてきたが、そうではなく、受容者が受容した語裳の記号性が外的指示対象(世界)を一種の図として浮上させていたと考えられる。
Relation:	台灣日本語文學報 30，頁293-318
DOI:	10.6205/jpllat.30.201112.13
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