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    Title: 明治初期の建白書に関する一考察―『明治建白書集成』第一巻の封建制・郡県制論議を中心に―
    Authors: 馬耀輝
    Contributors: 淡江大學日本語文學系
    Date: 2003-11-01
    Issue Date: 2010-01-07 11:20:45 (UTC+8)
    Publisher: 臺北縣:淡江大學日本研究所
    Abstract: 周知のように、明治政府成立直後、民衆からの建白書による建言は、言論の道を開いた証として政府自身の奨励によって認められた。それが故に、慶応四年・明治元年から明治五年にかけて提出された建白書類の数は三百件にも上った。その中に盛り込まれた主張は広範囲にわたるが、本稿は、『明治建白書集成』第一巻所収の慶応四年・明治元年から明治五年にかけて提出された建白書の中から、とりわけ公議所における封建制、郡県制など、政治の形態に関する建白を取り上げ、関連史実に照らしながら考察し、新しい国造りの維新という大変革の歴史的展開における位置付け・意義について論考した。
    従来の研究では保守的・無用的と見なされる公議所における封建制・郡県制の建白は、確かに政府当局の中央集権化への思惑に対瞭的な意見が多かった。しかし、公議輿論を標暢してきた明治新政府は、自ら設置・召集した議事機関で討議されて出た郡県制批判の「公議輿論Jを不問に付し、しかも上局会議操作で取りつけた沈黙の衆意一致を「公議輿論」として粉飾した。
    それからは、議政の権限も萎縮し、議事機関ですら開閉を繰り返していた。それに対する不平不満から、公議輿論の理念、・制度を名実を備えるように整備・拡大しよう、そして人民の立法議政の権限を確保しよう、という考えが浮上してきたのも当然の結果であろう。その意味において言えば、公議所での封建制郡県制論議は、民選議院設立建白、まして国会開設を求める自由民権運動の遠因をもなした、と言うことができるのであろう。
    Relation: 日本思想、價值觀的時代變遷 : 國際學術會議論文集,頁 183-198
    Appears in Collections:[日本語文學系暨研究所 ] 會議論文

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