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    Title: 平安鎌倉時代和歌集の研究
    Authors: 山下文
    Contributors: 淡江大學日文系
    Date: 2015-03-23
    Issue Date: 2016-03-04 09:07:07 (UTC+8)
    Abstract: 本博士論文「平安鎌倉時代和歌集の研究」は和歌集における「異本」の意味を明らかにし
    ようとするものである。
    研究に当たっては、各伝本を比較することを手がかりにして、各伝本の間に見られる類似
    点と相違点を精査するという方法を採る。これは、古典文学の研究に際して広く用いられて
    きた手法である。中でも、異なる性格を持つ複数の伝本を比較し系統的に分類することは、
    文学研究の基礎研究にあたるもので、研究方法として古くから用いられてきた。和歌文学研
    究においても、新編国歌大観・新編私家集大成の出版により多くのテキストが紹介され、影
    印本が数多く印行され、様々な注釈書が著され、現在の和歌文学研究は諸本を系統立てて分
    類するという段階を離れたと言われることさえある。
    しかし、本当にそう言えるのだろうか。冷泉家時雨亭叢書の刊行によって、これまでの系
    統分類に当てはめられない和歌集の伝本が数多く明らかになっている。例えば、冷泉家時雨
    亭叢書「平安私家集七」所収の唐草装飾本私家集諸本などである。また、以前から知られて
    いた伝本であっても、異同が多く、他の諸本とのつながりがほとんど見出されないため、
    「異本系統」として片付けられてきたものもある。例えば、天理図書館善本叢書「平安諸家
    集」所収の定家筆『実方集』などである。このような従来の分類方法によって説明できない
    伝本が、多く存在しているのである。
    これは、従来の和歌文学研究が現存する伝本に基づいておこなわれてきたためと言えるだ
    ろう。現存する伝本は比較的新しい時代に書写・出版されたものが多い。また、諸本を見比
    べるのに時代的に近いもの方が比較的簡単である。このようなことから、諸本を系統立てて
    分類するといっても、繰り返し転写され広く流布し、現代にまで伝わった伝本(ここではこ
    れを「流布本」と称する)を中心に据えることになってしまう。例えば、三十六人集につい
    て言うなら、近世に出版され広く読まれた正保版歌仙家集系統、平安時代に書写されて以降
    広く享受されてきた西本願寺本三十六人集系統などが流布本として挙げられるだろう。その
    ようにして導き出された系統論の中心部から、外れた伝本は「異本」系統として遇されるこ
    とになる。
    そのような中、冷泉家時雨亭叢書の刊行によって、さらに多くの和歌集に「異本」が存在
    することが明らかになった。今こそ、あらためて基礎研究に立ち返る必要があるのではない
    か。もちろん、先達の研究を否定するわけではない。従来の諸本論や伝本研究は、流布本を
    中心に据えた研究として尊重すべきである。ただ、「異本」を「異な本、変わった本」とし
    て片付けるのではなく、「異本」そのものの性格や特徴を正しく読み解くべきだと考えるの
    である。そもそも「異本」は、「流布本」よりも古い時代に書写されたものである場合が多
    い。「異本」と「流布本」は異なる時代に書写されたものであって、性格的にも異なると看
    做すべきだと思うのである。
    Appears in Collections:[日本語文學系暨研究所 ] 學位論文

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